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強豪ホビーレーサー・紺野元汰の
秘密に迫る〜オレのポジション〜

仕事をしながら忙しい時間の合間を縫ってトレーニングし、プロ顔負けの実力を発揮するレーサー達がいる。人は、彼らを"強豪ホビーレーサー"と呼ぶ。そんな彼らの体を解剖し、そのポジショニングの秘訣やトレーニング・コンディショニングの秘訣を紹介する連載の第3弾。今回は"2018おきなわ"の覇者、日本屈指のロードレーサー、紺野元汰(こんのげんた)さんだ。

text:大宅宏幸(サイクルスポーツ編集部) photo:佐藤正巳

紺野元汰

ストーリー〜強力なロードレーサー〜

紺野元汰さん。若さ・活力・知性があふれる印象だった
紺野元汰さん。若さ・活力・知性があふれる印象だった

紺野さんは1993年生まれ。30代〜40代が多い強豪ホビーレーサーの中ではかなり若い部類だ。18〜23歳までは、Jプロツアーで選手として活躍していたが、その後引退。一般企業に勤務した後、2017年にスペシャライズドコンセプトストア SBC湘南藤沢店のスタッフへ転職したのを機に、今度はホビーレーサーとしてロードレースに復帰した。現在は同厚木店にて勤務している。所属チームはSBC Vertex Racing Team(登録のないレースの場合)とイナーメ信濃山形(登録レースの場合)だ。

2018年には"ホビーレーサーの甲子園"「ツール・ド・おきなわ市民210km」で優勝し、注目を集めた。2019年に入ってからも、「第6回 ニセコクラシック 140kmロードレース」で総合5位、年代別で優勝するなど活躍する。2019年の"おきなわ"優勝最有力候補として注目を集めている。

フィジカル〜体力・柔軟性ともに完璧〜

小柄だががっしりとした体格で、数値から分かる体力も相当なものだ。注目すべきはその高い柔軟性で、深い前傾を実現する理想的なフォームを取ることを可能にしている(後述)。

身長:163cm
体重:58kg(ベスト時)
FTP:約320W
マックス出力:約1180W
脚質:パンチャー

筋肉質で均整の取れた体付きをしている。立位前屈をすると手のひらがぺたっと地面についてしまうほど柔軟性は高い
筋肉質で均整の取れた体付きをしている。立位前屈をすると手のひらがぺたっと地面についてしまうほど柔軟性は高い

フォーム 〜高い柔軟性が作り出す深い前傾〜

前述のように体の柔軟性が高いので、深い前傾姿勢を取ることができる。腰のあたりから体がかくっと折れ曲がるように見えるのが特徴だ。自身のフォームについて聞いてみた。

「ブラケットを持っても下ハンドルを持っても、高速で巡行するときは前傾を深くしています。ある程度のスピード、だいたい時速50kmくらいからはほぼ下ハンドルを持って走ります。ブラケットを持つときは、無駄な力を使わないよう、省エネの意味合いもありますね」。

リラックスして巡航するときは、割と上半身が立っているように見える
リラックスして巡航するときは、割と上半身が立っているように見える
ブラケットで高速巡行するときのフォーム。肘を深く曲げ、上半身が地面と水平になるほど前傾は深い
ブラケットで高速巡行するときのフォーム。肘を深く曲げ、上半身が地面と水平になるほど前傾は深い
下ハンドルを持ったとき、ブラケットで高速巡行するよりやや前傾が深まるように見える。それほどにブラケットの高速巡行の前傾が深いのだ
下ハンドルを持ったとき、ブラケットで高速巡行するよりやや前傾が深まるように見える。それほどにブラケットの高速巡行の前傾が深いのだ

バイク 〜話題のディスクブレーキエアロロードを使用〜

紺野さんが駆るのはディスクブレーキのエアロロードバイク、スペシャライズド・Sワークスヴェンジだ。他にSワークスターマックのディスクブレーキ仕様も乗ることがある。ディスクブレーキのロードバイクは実際どうなのか?

「正直、もうリムブレーキのロードバイクには乗りたくないくらい、ディスクブレーキのロードバイクはいいですね。特にスルーアクスルの安定感が抜群にいいと感じます。このバイクはいろいろなメディアで取り上げられているように、異常なほど速いと感じます。脚を止めても勝手に進むような感覚ですね」。

紺野さんの愛機・スペシャライズドのSワークスヴェンジ
紺野さんの愛機・スペシャライズドのSワークスヴェンジ

機材面でこだわっているところは?

「丸ハンドルですね。スプリント時に力が入りやすい・深い前傾を出すという意図があるためです。他は、ビッグプーリーを使うなどもしていますが、セッティングを含めてオーソドックスにまとめていると思います」。

●セッティング系のデータ
サドル高:620mm
サドル後退幅:約5mm
ハンドル-サドル落差:約35mm
クランク長:170mm
ステム長:100mm
ハンドル幅:390mm(芯-芯)
ギヤ:フロント53-39T/リヤ11-28T
タイヤ幅:24mm(前後とも)
空気圧:フロント6気圧、リヤ6.2〜6.3気圧

●スペック
フレームセット:スペシャライズド・Sワークスヴェンジ
メインコンポ:シマノ・デュラエースR9170 Di2
ホイール:ロヴァール・CLX50ディスク
タイヤ:ロヴァール・コットンタイヤ700×24C
ハンドル:デダ・ゼロ100シャロー
ステム:スペシャライズド・SワークスSLステム
サドル:スペシャライズド・Sワークストゥーペ
シートポスト:スペシャライズド・ヴェンジインテグレーテッドツーピースウェッジ
ペダル:シマノ・PD-R9100
パワーメーター:パイオニア・SGY-PM910Z
サイクルコンピューター:ガーミン・エッジ510J

デダの丸ハンドルを使う
デダの丸ハンドルを使う
カーボンドライジャパン製のビッグプーリー
カーボンドライジャパン製のビッグプーリー
パワーサドルではなくノーマルなものを使用。試してみての結果だという
パワーサドルではなくノーマルなものを使用。試してみての結果だという
非常にシンプルなハンドルまわり。メーター類はライド中はほとんど見ないそうだ
非常にシンプルなハンドルまわり。メーター類はライド中はほとんど見ないそうだ

トレーニング 〜恵まれた環境を生かし、乗り込む〜

紺野さんはフルタイムワーカーではあるが、遅めの出社時間というメリットを最大限に生かし、多くの練習時間を確保している。

「仕事のある日は、10時30分頃には職場に着いていればいいので、朝早めに起きて、2〜3時間程度走ります。■Wで●分を△本とか、かっちりとメニューを決めてやるようなトレーニングは特にやりません。お気に入りのコースで、決められた区間で強度を上げるといった、伝統的なやり方ですね。ただ、強度を上げるところはしっかりと上げて、メリハリをつけるようにはしています。

休日は4〜5時間程度乗り込みます。その場合も、平日と同じように区間を決めて強度を上げるという方法です。

昨年は、"おきなわ"前の時期は距離と時間を乗り込むようにしました。週に数回は7時間乗る日を作るとか、そういった工夫をしました」。

日常生活 〜家族の応援がある〜

先程の項目でも紹介したが自転車ショップ勤務のため、就業時間は比較的遅めで、レース参加に対して職場の応援があるという。また、結婚もしていて子供もいるが、奥さんの理解と応援も得られているそうだ。

「家庭のある人は家族サービスで乗る時間がなかなか確保できない、という話も聞きますが、ウチについては妻の理解があり、自由にやらせてもらっています。そこは大変ありがたいと思っています」。

コンディショニング 〜食生活には気をつけている〜

コンディショニングについて気をつけていることは?

「ものすごいストイックにやっているわけじゃないですけど、食生活には気を遣っています。例えば、練習前と後は炭水化物をきちんと取り、夕食はタンパク質を多めにして野菜も多く取る、といったことです。体作りに重要なことですから。

ただ、読者の方にアドバイスをするとしたら、なかなか仕事が忙しかったりして食生活が乱れがちな人もいると思うので、その場合はサプリメントを活用して、体作りに重要なアミノ酸を摂取していくことを心掛けてみてほしい、ということですね」。

なるほど。理想は食事できちんとアミノ酸をまかなえることだが、なかなかそれも難しい人もいるので、その場合はサプリメントを活用すべきということか。

そこで、最後にアミノ酸摂取に役立つアイテムとして、アミノバイタル®シリーズから下記を紹介したい。

 「アミノバイタル®プロ」  

スポーツ時に大切なアミノ酸3800mgと8種類のビタミンを配合。2019年8月にリニューアルを果たし、アミノ酸組成・飲みやすさともに改良を施された。トレーニング前後の摂取がお勧めだ。小さなスティックに入った顆粒タイプで、飲みやすく携行もしやすい。

アミノバイタル®プロ
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